個人向け国債を利用した天引き貯金で節約

1.天引き貯金とは

給料から一定の額をあらかじめ引いて貯金に廻してしまい、残りで生活するようにする方法です。
大抵の人はお金があったらあっただけ使ってしまうかと思います。
そこであらかじめお金を引いて貯金に廻してしまおうというのが天引き貯金の基本的な考え方です。

どのくらいを天引くかは、個人の家計によって違うと思いますので、お任せします。

興味のある方は本田静六先生の「私の財産告白」という本を読んでみてください。
4分の1貯金法つまり、給料の4分の1を貯金に廻すという方法が書かれております。

 

2.個人向け国債とは

政府が発行している国債を個人向けに買いやすくしたものです。
特徴としては主として
・元本が保証されていること
・換金がいつでもできて定期預金より流動性が高いこと

の2点です。

 

3.なぜ個人向け国債を使うのか?

個人向け国債を使っている理由ですが
・1万円から買えるため、定期を組むより楽だから
・ただ普通預金にしておくよりも利子が高いから
・一年以内の解約では元本割れを起こすため、小額でも損はしたくないという人間の心理を有効活用するため
です。

預貯金にただ置いておくだけでは利子が低くもったいないです。
しかも簡単に引き出せてしまえるので、人によっては天引きした貯金に手をつけてしまうかも知れません。
それを防止するため天引きした給与を個人向け国債という形に変えて簡単には換金できなくするという考えです。
普通の国債と違い、元本は変動しませんので、定期預金と同じ感覚で使え、しかも換金は簡単です。

 

4.実践方法

まず、給料日になったら口座より4分の1に相当するお金を抜いてしまいます。
そしてそのお金で個人向け国債を買うだけです。

個人向け国債は変動10が良いと思います。

証券会社で買う場合は個人向け国債の購入額に応じて現金をバックしてくれます。
ある程度まとまった額で買う場合は馬鹿にできない額になりますので、ご検討ください。
例:SBI証券では50万円以上の購入で1000円のキャッシュバックがあります。

 

5.注意点
個人向け国債は中途解約時時に直近2回分の利子を支払う必要があります。
利子は半年に一回支払われます。つまり一年以内の解約では元本割れを起こします。

変動10は市場金利×0.66%の金利が適応される変動金利なので
金利が急激に上昇してもある程度は平気ですが、金利が2%を超えてくるようであれば
定期預金を再び検討してみても良いかも知れません。